河合拓始のよしなしごと
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昨日は急なライブだったにもかかわらず、たくさんのお客様にいらしていただき、
どうもありがとうございました!

当日になって、告知とは違って、お二人のゲスト(というより対等な出演者)参加もあり、ラインナップは

楠田健造(dance)
松本健一(尺八、tenor sax)
松本和志(bass trombone)
河合拓始(piano)
ユーグ・ヴァンサン(cello)
松本充明(bandneon)

の六人に。

松健さんの参加は都合で第二部からだったので

第一部
1. 和志、充明、ユーグ、河合のミュージシャン・カルテット
2. 楠田、河合のデュオ

1はカルテットの予定だったが、最初から健造さんも舞台になんとなくいて
結局いろいろダンスでクインテット。いてくれたのはいい感じだったと思う。

2は河合がピアノを離れてちょっと歩くのをきっかけに、1が終了という健造アイデアだけ決めていた。久しぶりにかなりパフォーマンス的なことになり、ピアノも弾くが弾いてない時間も多かった。それにしても、わずか1時間前に出会った人と、互いにどつきあう(ちょっと大げさだが)ような絡み合いができたのは、信頼感が即時醸成されたからだろう。
リフトされたのは初めてだったかもしれない。

第二部
健一、和志デュオで開始、後に楠田入り、
その後は河合入ったり入らなかったり、遅れて充明入ったり出たり、さらに遅れてユーグ入る。といった流れだった。
自分がやってないところでいえば、健一尺八とデュオ状態のときのユーグのチェロの音色がいつになく特異な感じだったのが印象的だった。

久しぶりに聴きに来てくれた方々や、初めて来てくれた方や、さまざま、
どうもありがとうございます。
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本日のピアノ・ソロ・コンサート「知覚と音楽」、無事終わりました。

3月に同会場で行なったソロ・コンサート時にもまして満員となりましたが、
前回より席数がふえたので何とか席は間に合ったようでした。

来てくださった皆さん、手伝ってくれた方々、応援してくれた方々、
皆さんどうもありがとうございました。

ご感想などは、このブログのコメント等でも受け付けております。

取り急ぎ、御礼までです・・
下記のようなコンサートを行ないます。

★<河合拓始ピアノ・ソロ・コンサート「知覚と音楽」>

【日時】2010年7月22日(木)開場7:00pm/開演7:30pm
【曲目】
 松平頼暁「ブレンディング」
 平石博一「九十九折二番」
 藤枝守「Begin at the beginning, end at the end, begin at the end, end at the beginning」
 鈴木治行「同心円」
 *
 トム・ジョンソン「An Hour for Piano」
【会場】
 大塚「音楽堂 ano ano」http://www.music-anoano.com/
(東京都豊島区南大塚1-49-2 ハイデルムンド1F 03-6273-7024)
(JR山手線「大塚」駅南口から歩5分、東京メトロ丸ノ内線「新大塚」駅から歩8分)
【入場料】予約2500円/当日2800円

【曲目紹介】
 アメリカ生まれで現在はフランス在住の作曲家Tom Johnson(1939-)の「An Hour for Piano」(1971)は、題名の通り1時間きっかりのミニマル的音楽で、これをコンサート後半に演奏します。この曲には、作曲者の書いた「演奏を聴きながら読むプログラムノート」というのが付いており、ノート自体が反復的だったり、聴きながら読むことについてさまざまに云々してあって、音楽とノートと両方でひとつの作品と言ってよいと思います。もちろんコンサート当日には、その日本語訳文と英語原文をお配りします。
 
 コンサート前半は、四人の日本人作曲家の作品を演奏します(順序は未定)。松平頼暁さん(1931-)の「ブレンディング Blending」(1984)は、古今の欧米の作曲家の、ひとりの作品のリズムに、別のひとりの作品のピッチを当てはめて(掛け合わせて=ブレンド)作った断片(例えばケージ×ベートーベンとかワグナー×ブーレーズとか)が次々と連続していく作品。平石博一さん(1948-)の「九十九折二番」(1988)は、あるモード(音列)による4つの小品からなる音楽で、時として雅楽的な佇まいも感じます。藤枝守さん(1955-)の「Begin at the beginning, end at the end, begin at the end, end at the beginning」(1982)は、J.S.バッハの「音楽の捧げ物」の素材にある操作を加えていくことで織りなされる作品。鈴木治行さん(1962-)の「同心円」(2007)は、ピアノの中央のドの音を境にして点対称の関係にある音の列や和音を作り、それらを作曲者一流の反復・断片化・異化の手法で構成してゆく音楽です。

 ジョンソンの作品があるので、コンサートタイトルを「知覚と音楽」としましたが、知覚でなく、認識や意味と言ってもよいのかもしれません。それは前半の作品にも大いに通底するところがあります。
 ぜひ知的にして音楽的な刺激を受けにいらしてください。皆さまのご来場をお待ちしています。
 

昨日(日曜)は七針で沢田穣治さんとのデュオでした。
私としては普段演奏回数の少ないタイプの楽曲を中心に、演奏しました。
来てくださった方々、どうもありがとうございます。
以下、セットリストです。

第一部
1. エレジー(作曲:河合拓始 2005)
2. 僕の心の風景(作曲:沢田穣治)
3. 即興演奏 =沢田ソロ
4. PRAYER(作曲:河合拓始 1994)
5. ARI-CHAN(作曲:沢田穣治)
6. トルソー(作曲:河合拓始 1998)

第二部
1. 冥王頌曲(作曲:河合拓始 2007)=河合ソロ
2. 扉の冬(作曲:沢田穣治)
3. フラワーズ(作曲:河合拓始 2007)
4. すすめシュパツィーレン(作曲:河合拓始 2010)
5. 即興演奏
6. 悲しみのミロンガ(作曲:河合拓始 1998)

ソロを一曲づつ以外は、すべてピアノ+コントラバスのデュオ。
第二部の4曲目は、今回の新曲でした。
沢田さんと久しぶりでしたが、またこのデュオでもやると思います。
(先日(4.23)の演奏後にあれこれの方々に語り散らした勢いで、珍しく書いてみたこと)

シェルシの音楽はあまり知らなかった。高校生(か大学はじめ)の頃、FMラジオで平山美智子さんの歌う声楽曲が特集された番組で聴いたくらいだった。
その後"現代音楽"を聴くことから遠ざかっていた時期もわりに長くあって、CDでシェルシの音楽をいろいろ聴いてみはじめたのはまだ数年前くらいからのことだ。

一音から出発するという姿勢にシンパシーはある。
1998年、マンスリーライブシリーズ(計10回だったが)を行なったころ、納得のいく音を出すために、あまり音が出せなくなったときもあった。ハーモニーやメロディーなど既にある構築法のいちいちに距離を感じるため使うことができない。ひとつの音ならいい。そこからどう出発できるか、ということがあった。から。

真偽のほどがどこまでどうなのかはわからないが、シェルシは即興演奏を録音して譜起こしして(させて)作曲したという話。もしそれが本当だとすれば、(はじめて譜面をみたとき、即興演奏者の実感として、それは本当だと思える感じが、とてもしたのだが)、即興演奏ばかりやってきた自分にも何か演奏のとっかかりがあると思った。

市場に出ている、外国の演奏家によるシェルシのピアノ曲のCDを少し聴きながら、譜面をみたら、演奏が「解釈」をしようとしてるのに違和感がある。(シェルシじゃなくても、しばしば感じることだ)。それでは、音楽がカッコ付きの「音楽」になってしまって、偽物じみてくる。そうじゃなくて、まるで即興演奏のようにこの楽譜を弾けないかなと。(シェルシが)最初にこの音楽を中空から取り出したときのように。(最初に、と書いたが、ちなみに、そんなにオリジン/オリジナル神話にくみするつもりはない、譜起こしした楽譜だってそこからいろいろいじってるかもしれない、あまりいじってないかもしれないが)。なるべくその状態に戻って弾けないかなと。

そんなことで、シェルシを弾いてみようと思った次第。

ただ、そこで、シェルシが最初に弾いたのをそっくりそのまま真似することが理想なわけでもない。アドリブの完全コピー譜をそっくりそのまま真に迫って弾けたとしてもしょうがない。やっぱりいまここで、新たに作り直す、この身体が弾く即興、になってないと面白くない。新たな演奏として、作られたときと同じ態度で再演奏するならば、細部が変更されたってかまわない、とさえ言えるのかもしれないが、そこまではひとまず言わないことにする。譜面に定着する前の即興、そこに遡って、(「解釈」が、上から外から譜面をみているとするならば)下から内から底から譜面をみて辿っていくと、書かれてる音符や指示のいちいちが自然にそうなってくる。

という風にひとまずやってみたいと思って、やってみているが、どこまでできているかは、プロセス中。

しかしまあ、シェルシの音楽は濃い。あまり濃いとしんどくなるけれど、そこも、譜面を媒介にして、ある距離を置いた、再演奏になることで、もうすこし明るく風通しがよく開かれた感じに少しはなるかもしれない。あ、でもあまり語りすぎないでおこう。


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