東京

三泊でとんぼ帰りのように東京に行って戻って来たところである。
今回は22に東京大塚のano anoさんで23に千葉のキャンディさんでそれぞれほぼ同じプログラムで（フェルドマンの「トライアディック・メモリーズ」など）コンサートを行なって来た。
21はanoanoでリハーサルをしたのでそれで計３日間。今日は始発の飛行機で福岡に戻って来た。
転居後、三度目の上京である。初回と二回目はそれぞれ３月の上旬と下旬で２回づつコンサートを行った。その予定は、１月中旬の転居前に、上京演奏予定として組んであった。今回のは３月にブッキングしたコンサートである。今後、まだフィックスさせた上京予定はない。やりたいと思っていることは、当面でも、ソロのもので東京でも開催したい企画が二つ三つはある。それに東京にいる共演者の人たちとも、どうすれば一緒に演奏を続けていけるか、ということも懸案である。
しかし前回書いたように東京ストレスから離れたいと思ってのことなので、短期上京時でもいろいろと思うところはある。これからどう演奏活動していくか、福岡と東京で引き裂かれてもしかたがない。実際関西やその他の地域でも演奏したいし、している。
というか、近視眼的なことではなく、もっと大きなことを見据えてやっていきたい。

今年

今年の１月半ばに長年住んだ東京から、福岡に居を移し、４ヶ月と少し経った。
ブログはまったくもって放置状態だが、ともかくもそのことはしたためておきます。
福岡市の西隣の糸島市で、その西隣は佐賀県唐津市。
（唐津は小学校低学年のころ家族で行ったことがあり、懐かしい）。
福岡は血縁は何もありませんが、仕事の御縁で過去に訪ねたことがあり、気に入っていました。
ともかくきっかけは昨年の3月11日の出来事以来です。
放射能汚染のことは大変気になるわけですが、それだけでなく、それを機に、いろいろと考えが大きく変化しました。いやむしろ、自分のもともとの価値観に、改めて気づき、そちらに沿わずにいられなくなったのでしょう。まだまだその変化のプロセスは、(たぶん)続き、転居はまずは踏み出した一歩ということだと思います。
現代音楽や即興音楽のようなことをやっていると、やはり東京にいないと、と考え（思い込み？）、20年以上も居ましたが、その一方、都会やそこでの暮らしのストレスのようなものを相当がまんしていたように思います。去年は（いままでやったこともない）農的なことにも関心が出て、糸島では少し農作業にも（これもややもすると放置気味ですが）取り組もうとしています。自然の多いところなのです。
東京ストレス云々は、そういう自然との関わりのことや、過情報な社会、おカネをめぐる暮らし方、都会的なライフスタイルそのもの、などなど。
そういうことを、生活のベースから変えることが、生きる選択の第一のプライオリティになり、そこから音楽も表現も改めて見直せば良いと、考えが変わりました。
もちろんすぐには音楽も表現も自分のやっていることだから、目に見えては変わらないかもしれませんが。
そして逆に東京を離れることで、活動は（福岡に引きこもるというより）広がっていくようです。
まだまだ試行錯誤続行中なので、これからの変化が真剣に楽しみです。

無題

あまり更新してないとブログが削除されるらしいです。近々書きます・・

12/28 秋山徹次+河合拓始CD「Transition」レコ発・即興ライブ

おかげ様で、初ニューヨーク(&ボストン)も無事に演奏して帰国し、その後12/20の「松平頼暁-80歳の肖像」コンサートも盛況裡に終了しましたが、ブログはすっかり放置状態です・・

12/28は今年最後のライブ、秋山徹次さんと即興デュオ＠七針です。
８月に発売されたCD＜秋山徹次＋河合拓始／Transition＞のレコ発ライブなのです。
皆さまのお越しをお待ちしています。

★2011年12月28日（水）7:30pm開演　2500円
「秋山徹次（guitar)＋河合拓始（piano）：CD＜Transition＞発売記念ライブ」

会場：八丁堀「七針」（東京都中央区新川2-7-1 オリエンタルビル地下 03-6806-6773）
http://www.ftftftf.com/

秋山徹次さん：http://www.japanimprov.com/takiyama/takiyamaj/index.html


そして、このCDについても、告知をブログではしそびれていたかも・・
レーベル Ftarri の下記サイトでは、少し試聴もできます。
http://www.ftarri.com/ftarrilabel/997/index-j.html
そこから購入も可能ですし、タワーレコードなど大手ショップサイトなどでも可能です、もちろん12/28など私の出演するライブ会場でも販売していますし、私に連絡いただけたら通販もしております。
どうぞよろしくお願いいたします。

12/1～4 UnCaged Toy Piano Festival@New York Cityなど

会場や内容など企画が二転三転して間際にいたるまでなかなかフィックスできなかったプログラムもようやく決まりました。もう来週なのですが、ニューヨークで演奏してきます。２年ほど前に東京で共演した米人トイピアニストPhyllis Chenさんの主宰するトイピアノ・フェスティヴァル「UnCaged Toy Piano Festival」に参加するのです。

まず12月１日（木）は Gershwin Hotel という会場で、メインはぼくのソロ。トイピアノで１時間くらいのステージです。
オープニングというか対バンというかが、マレーシアのYen-lin Gohさんが演奏する中国人作曲家Ge Gan-Ruのモノドラマ「Hard Hard, Hard!」。

★2011年12月1日（木） 8:00pm
＜Takuji Kawai : Toy Piano Solo＞
at The Gershwin Hotel (7 East 27th Street, New York, NY 10016)

プログラム予定：
由井康子「pocp」
近藤浩平「坊さんの気晴らし」
鈴木治行「不完全なふたり(終曲)」「Suite Pure and Simple (抜粋)」
藤枝守「植物文様選集より」
平石博一「九十九折第１番」
河合拓始「あなたに」「Lullaby」「河のうた」「Ruby」「Prayer」「Dragonfly」

デュッセルドルフ在住の由井さんの「pocp」(2008)と大阪在住の近藤さんの「坊さんの気晴らし」はトイピアノのために書かれた曲。
鈴木さんの「suite」はトイピアノと小打楽器・音具などのトリオ組曲だが、二人で演奏できる２曲を選んで、Phyllisさんに助演してもらって演奏します。
「不完全なふたり(終曲)」は同名の映画のためのピアノ曲をトイピアノ版にして。
藤枝さんの植物文様からは４曲ほどをトイピアノ編曲で演奏します。
平石さんの「九十九折第１番」(1975)ももともとピアノ曲ですが、作曲者の了承を得てトイピアノで。
あとは自分の小曲を５曲ほどと、二年前フィリスが来たときにやった図形楽譜曲「Dragonfly」。

次に12月３日（土）は３時間くらいのマラソンコンサートで、Margaret Leng Tan、David Smooke、Miguel Frasconi、Ranjit Bhatnagar、Phyllis Chenと６人のソロがあります。
ぼくのプログラムは下記。

★2011年12月３日（土） 8:00pm
＜Toy Bonanza＞
at DiMenna Center, Cary Hall (450 37th Street, New York, NY)

プログラム予定：
高橋悠治「秋のオーロラ脱構築」
平石博一「A Rainbow in the Mirror」(作曲者によるトイピアノ編曲版)
河合拓始「Go Spazieren」

平石さんの「A Rainbow...」は1992年のピアノ曲を今回トイピアノに作曲者自ら編曲してくれました。トイピアノ版も良いです！
高橋悠治さんの「秋のオーロラ脱構築」は朗読の入る即興性も高いピアノ曲ですが、今回は作曲者の了承を得てトイピアノでの演奏。ちなみに「脱構築」される前の「秋のオーロラ」は昨年東京と福岡で演奏しました（物凄く昔の気がします・・）。
自分の曲も一曲。

とにかく今回の最もフェイントは、12月１日は当初ピアノをたっぷり弾く話しになっていたこと。そこで、9月に委嘱初演した鈴木、木下両氏のピアノ曲をやったり、藤枝さん平石さんの曲もやったりする計画だったのですが、会場が二度変更になり、最終的にピアノが使えなくなり、しかもそれが判明したのは10日前。そこから新たにトイピアノのプログラムを練り直すことになり、編曲や練習やアタフタしています。
（それにしても九十九折の件で相談した平石さんから、A Rainbowの編曲が突然届いたのはサプライズで嬉しくも助かりました）。

この二日間のあと、ボストンでも一日ライブがあります。
この日はニューヨークの二日間のミックスプログラムになるでしょうか（未定）。

★2011年12月４日（日）
＜Takuji Kawai Solo＞
at Lily Pad (1353 Cambridge Street Cambridge, MA 02139-1340)

ではまだパッキングなどまったくこれからなのですが、火曜日に出立します。